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理想のスパゲティ・ナポリ潭

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これから書くレシピは一世(issei)の自己流である。プロのコックさんが見たらウヒャハハハと笑う事必至の言語道断レシピである。しかし、これから紹介する作り方でないと私の理想とするスパゲティ・ナポリタンにはならんのですな。昭和30年世代のジジイが昭和のノスタルジーに浸りながら作ると、こういうナポリタンが出来上がるのである。文句あっか?




まず、私の理想とするスパゲティ・ナポリタンとは、いかなる料理か。それは、以下の

絶対条件を満たしたスパゲティ・ナポリタンなのである。




【1】 スパゲティは日本のメーカーのものを使う。イタリアなどの舶来品を使うなど言語道断。あれは西洋料理用パスタであって、和食であるスパゲティ・ナポリタンに使用すると「お高くとまったナポリタン」になってしまってヨロシくないのでありますね。



【2】 絶対にコシがあってはならない。アルデンテなど、論ん~~~~外!

(映画「カイジ/人生逆転ゲーム」の香川照之調で)なのだ。



【3】 トマトケチャップがきちんと麺(スパゲティ)に染み込んでいる事。・・・・スパゲティを炒める時にケチャップを炒め合わせるなんて単純な作り方では、理想のナポリタンには程遠いのだ。そんな簡単に作れるほどナポリタンは甘くはないのだよ。



【4】 ケチャップはカゴメがベスト。最低でも日本のものを使う事。これも舶来品では具合が悪い。




以上の4条件を満たしてこそ、理想のスパゲティ・ナポリタンと認められるのである。また、スパゲティ・ナポリタンは日本で考案された「和食」である。ナポリタンなんて名前がついているが、イタリア人はスパゲティにケチャップなど合わせない。赤く見えるのはポモドーロ(トマト)の水煮を使うからである。しかも、まったくコシのない麺なんて出した日には「マンマミーア!」となる事必至である。常識的な日本人は、理想のスパゲティ・ナポリタンなど絶対にイタリア人に食べさせてはならない。卒倒する事マチガイ無しである。





《材料》・・・・・・分量? 分量なんて気にした事ないからわからん。作りながら味見せい、味見!(舌あるでしょ!? 2、3枚。)


◆ スパゲティ。1.7ミリの太さのもの。以前1.7ミリと数字だけ書いたら、長さと勘違いしたバカが居ました。← ハイ、みなさん、これはダメな大人です!みなさんは、こんな大人にはならないように気をつけましょ~!

(映画「バトル・ロワイヤル」のビートたけし調で)


スパゲティは、ママーとかポポロとか日本のメーカーなら何でもよいが、日本国内でライセンス生産している外国メーカーのものは好ましくない。



◆ トマトケチャップ。カゴメが理想。デルモンテだと味が平べったくなる。

(・・・ウソだと思ったら試してみるがいい。そのかわり、どーなっても知らねーぞ)



◆ カレーパウダー。S&Bの赤缶に完全限定。S&B製品でも他にいろいろなカレーパウダーが出ているが、絶対に赤缶でなければならない。・・・ここまで指定されているのに「ウチに他のパウダーしかなかったから」とかホザいて指示を守らないヤツ。・・・・そんなヤツのナポリタンなんか俺はもう知らん。本ッッッッッ当に知らん!そんなナポリタンなんかどーでもいい!(映画「カイジ/人生逆転ゲーム」の香川照之調で)



◆ ウスターソース。ブルドッグのもので構わないが、英国ウスター市で発明された時の会社のものでもイカリソースでも構わない。スパゲティ・ナポリタンに限り、ウスターソースだけは不思議と銘柄を問わないようである。



◆ サラダオイル。カッコつけてオリーブオイルなんか使ったらスパゲティ・ナポリタンは台無しとなる。トチ狂ってゴマ油なんか使った日には「ケチャップ風味の支那そば」になっちまう。ごく普通のサラダオイルを使う事。



◆ タバスコ (間違ってもハバネロペッパーソースなんか使わない事。瀕死の重傷と相成ります。)



◆ 具材 ・・・・私はタマネギ、魚肉ソーセージ、シメジ(有れば生マッシュルームのスライス)、ニンジン、ピーマンを使う。タマネギは長ネギでも代用出来るし、最悪「具なし」でも構わないが、3種類以上の具があったほうがモアベターでありますよ。タマネギ・シメジ・魚肉ソーセージの3つは私は欠かさない。





・・・・では始めるとしよう。断っておくが30分や1時間で作れるものではないので、調理時間に余裕がなかったり急に思いついても作る事は出来ない。理想のスパゲティ・ナポリタンへの道は長いのである。




ナポリタン1.jpg


スパゲティを茹でる。茹で上がり時間にプラス5分加えるのがポイント。今回のスパゲティは「8分」となっていたので、プラス5分=13分茹でる。




ナポリタン2.jpg


13分茹でたら火を止め、5分そのまま放置する。この時、鍋に蓋はしない。




ナポリタン3.jpg


蒸らし終ったら、しっかり湯切りをしてボウルに移す。湯切りが甘いと麺がベタベタになるから気をつけるべし。




ナポリタン4.jpg

ナポリタン5.jpg


トマトケチャップを混ぜ合わせ、全体をまんべんなくオレンジ色にする。かき混ぜる時は静かにゆっくりやらないと麺がブチ切れて怒・・・あ、いや、短くなってしまうから気をつけるべし。




ナポリタン6.jpg


全体がオレンジ色になったら、サラダオイルを少々たらして更に混ぜ合わせる。麺同士がくっつかないようにするオイルだから、最小限にする事。ボウル1杯に対して、せいぜい大さじ1杯くらいで充分。デップリと太りたい場合は大さじ5~6杯ほど投入するとよい。(・・・そのかわり、どーなっても知らんよ)
ちなみに、

サラダオイルは極力抑えて作るほうがスパゲティ・ナポリタンは美味しいのである。




ナポリタン7(寝かせ).jpg


サラダオイルを混ぜ終ったら、ラップをして常温で1時間、さらに冷蔵庫で1時間たっぷりと寝かせる。




ナポリタン8.jpg


冷蔵庫からボウル(麺)を出し、30分ほど常温にさらしたら、フライパンで具材を炒める。今回はタマネギ・シメジ・魚肉ソーセージ・ピーマン・ニンジン・スライスマッシュルーム(生)が具材。この時、炒め油は小さじ1杯のみ。




ナポリタン9.jpg


具材に火が通ったら、いったん火を止めてケチャップ少々で味をつける。




ナポリタン10.jpg


火を止めたまま麺を投入し、しずかにほぐして具と合わせてから再び火をつける。




ナポリタン11.jpg

ナポリタン12.jpg


カレーパウダーを隠し味にまぶし、さらにケチャップを追加。味見をしながら炒める。この時、炒め時間をかけ過ぎない事。




ナポリタン13.jpg


火を止めてウスターソース少々をたらして全体をよく混ぜる。




ナポリタン14.jpg


理想のスパゲティ・ナポリタンが完成。ここまで3時間くらい。長い長い道のりだった。お疲れさま。


好みでタバスコをふったり、粉チーズをかけたりするといい。私はチーズが食べられないのでタバスコだけだが、手術前は粉チーズもふりかけて食べていた。粉チーズには注文がある。出来るだけ本物(イタリア直輸入)のパルメジャーノ・レッジャーノをすり下ろしてトッピングして欲しい。スパゲティもケチャップも国産銘柄が条件だが、チーズだけは別である。




スパゲティ・ナポリタンが余ったら、コッペパンなどに挟んで食べてみて頂きたい。絶品の「ナポリタン・ロール」が出来上がる。理想のスパゲティ・ナポリタンでは欠かせない

連続技である。(要するに“ひとツブで2度美味しい”ってやつだな)




ナポリタン15.jpg


最小限の油で作ると、食べ終わった皿の油がこの程度で済む。
濃いオレンジ色のラー油みたいな油がベッタリと皿に残っていたら「理想」ではない。あくまでサラダオイルは控えめに・・・・これが大切なのでありますよ。



・・・・・・・ごちそうさまでしたぁ!!!






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