今回の対ギリシャ戦、実は日本が勝った場合のほうがグループリーグ突破が難しくなると思っていた。引き分けた事で、日本はかえって望みが繋がったのだ。
・・・・・どういう事か、説明しよう。
日本がグループリーグを突破するためには、第3戦(対コロンビア戦)の勝利が絶対条件。加えてギリシャがコートジボワールに「勝つ」か「引き分け」なければならない。
第2戦のコロンビア対コートジボワール戦、予想通り
もし、日本が今回の対ギリシャ戦で勝っていたらどうなっていたか・・・・・
今回ギリシャが敗けていれば
ところが、ギリシャは日本と引き分けた事でグループリーグ突破の可能性が残った。
だからギリシャも第3戦を死に物狂いで勝ちに行くだろう。そうなればコートジボワールと云えども、そう簡単には勝てなくなるのだ。
一方、すでにグループリーグ突破を早々に決めたコロンビアは
今回の日本対ギリシャ戦を引き分けた事でギリシャも生き残り、次の対コートジボワール戦をグループリーグ突破を賭けて戦うモチベーションを残した。
日本が対コロンビア戦で勝ち、ギリシャがコートジボワール戦で勝てば、日本・コートジボワール・ギリシャの3チームが「1勝1敗1分け」で並ぶ。
もし日本が2点差以上でコロンビアに勝ち、たとえギリシャがコートジボワールに勝っても2点差以下だったら、得失点差で日本はC組2位となり、グループリーグ突破となるわけである。
そのためには、
つまり、日本は今回の第2戦・・・・
先日も書いた事だが、W杯本大会では、各組の2位以内に入ってグループリーグを突破し、決勝トーナメントに残る事がまず求められる。今回のC組の組み合わせ、各国代表の戦力事情および試合日程を考えた時、初戦でコートジボワールに敗れた日本は今回「勝ったら逆に不利」だったのだ。まだまだ日本は神に見放されていない。
代表選手もサポーターも、次戦の対コロンビアに2点差以上で勝つ事だけを考えればよい。コートジボワールは、高さと堅守が売りのギリシャに任せておく。日本戦で退場者を出して10人になっても失点せずに完封したほどの堅守を誇るギリシャである。
日本時間25日の早朝5時に、日本対コロンビア/ギリシャ対コートジボワールが同時にキックオフとなる。C組の最終的決着がつくこの「2試合同時スタート」が一番楽しみではないか。今回のC組、3戦までキッチリと日本サポーターを楽しませてくれそうである。
最後に、第2戦の日本のポイントをまとめておこう。
◆勝たずに引き分けた事
◆累積警告
◆この試合で日本に怪我人が出なかった事
◆日本にまだまだ「温存戦力」がある事
◆ギリシャに怪我人を出さなかった事
グループリーグ最終戦は早朝5時のTV中継だから、勤め人のサッカーファンも第2戦よりTV観戦しやすいだろう。中・高校生なら中間テストも一段落しているだろうし、日本のあらゆるサッカーファンがTV観戦しやすい条件ではないか?
ちなみに今回の第2戦、私は冒頭15分をTV観戦し、すぐに自室で「練習」に入ったからほとんど観ていない。思っていた事はただひとつ・・・・
来週水曜早朝の第3戦こそは、万難を排して90分間TV観戦させてもらう。一番楽しめそうだから。